勉強する際に意識しておきたい「学習ピラミッド」とは

こんにちは、個別指導エクセルシア茅ヶ崎校の宮崎です。

本日は学習ピラミッドについてお話をしたいと思います。

学習ピラミッドとは何かというと、学習者(言い換えると生徒のみなさん)が知っておいた方が良い、結果的に勉強の効率がより良くなるマインドのことですね。

え、そんなもの聞いたことないって?

それはそうでしょう。なぜなら、私が勝手にそう呼んでいるだけの1ミリも有名ではないメソッドですから。「既に成績を伸ばし尽くした!」「もうこれ以上点数上げなくてもいい!」という方にはあまり意味のないものなのかもしれません。

ただ、ある程度効果が出るのは実証済みなので、塾に通っている方もそうでない方も点数を上げたいのなら、読んでみて損はしないかと思います。

目次

で、学習ピラミッドって何よ?

いきなり言葉で説明してもイメージが湧かないと思うので以下の図をご覧ください。

こんな感じのイメージです。3分で作りました。

内容を具体的にお伝えすると、下から順に自己基盤、学習環境、学習の量、そしてピラミッドの頂点にあるのが学習の質・スキル

この学習ピラミッドを意識していないと、どれだけ時間をかけて一生懸命に勉強しても効果が薄くなってしまいます。逆にこの学習ピラミッドを意識することで、より効率の良い勉強ができるのではないかと考えています。

 

学習カウンセリングをしていると、中学生や高校生のみなさんから

効率の良い勉強の方法ってありますか?

という質問をよくいただきます。

結論からお伝えすると、もちろん効率の良い勉強の方法(もう少し正確に言うと、勉強の手段といったところでしょうか)というものは存在します。

 

しかし、気を付けなければならない点もあります。

例えば、プロサッカー選手の本田圭佑選手からシュートやドリブルの指導を受けたとしても、本人の自己基盤(=サッカーで活躍したい・上手くなりたい…という気持ち)がなければ、期待するほどの効果は出ないでしょう。

同じことが勉強でも言えます。

どんなに効率の良い手段があったとしても自己基盤がなければ、つまり「どんなに面倒でも成績を伸ばすぞ」とか「勉強できるようになるぞ」と思っていなければ、その勉強法で学習したとしても思うような点数は伸びません

テストで良い点を取りたい・良い成績を取りたいと思うのであれば、効率の良い学習方法を知っておいて損はありませんが、その前に自分自身が本当に点数を取るためなら何でもやるぞというような思いやハートが必要なのです。

学習ピラミッドの具体的な内容

成果を出すために必要なことは何か。それは突き詰めると、学習の質です。

例えば、どんな参考書を使うか・どうやってノートを使うか・どうやって暗記するか…などの内容はこの階層です。

おそらく多くの方が追い求めているであろう「勉強の方法」も含めて、学習の質は成果を出すためには欠かせませんね。

 

では、この学習の質を活かすために必要なことは何か。それは、学習の量です。

どんなに「質の高い方法」「効率の良い方法」で勉強を行ったとしても、1週間で10分しか勉強しない人と1週間で20時間勉強した人とでは、明確な差が出ます。

これは自らの経験も交えてのお話しになりますが、効率の良い勉強方法「だけ」を追い求める方は、結局のところライバルに勝つことはできません。圧倒的に量が不足してしまうからです。

 

さぁ、学習の量を活かすためには何が必要か。それは、学習環境です。

例えば、塾や学校のように周りが集中して勉強をしている環境で勉強するのと、周りがザワザワしている状況だったりテレビがついているリビングで勉強するのとでは、仮に同じ勉強の量をこなしたとしても結果は違ってくるのではないでしょうか。(そもそも後者の状況では、前者と同じ量を学習すること自体が難しいと思いますが)

当然、静かな環境の方が集中しやすいですし、静かであっても誘惑が多い環境では勉強以外に意識を持っていかれても致し方ないですよね。

また、わからない問題が発生したときに質問できるか否かという点も、意外と集中できる/できないに影響します。わからない問題が連続して出た瞬間に「あー、もういいや」と集中の糸が切れてしまうケースがあるからです。

それでは、学習環境を活かすためには何が必要か。もうおわかりの方もいるかもしれませんね。

 

そう、先ほどから伝えている自己基盤です。

結局、やらされている勉強よりも自ら能動的に取り組む勉強の方が、記憶が定着しやすく結果も出やすいです。

私の観測範囲にはなってしまいますが…青山学院大学や早稲田大学に合格した先輩も、慶應義塾大学に合格した先輩も、全員口を揃えて同じことを言っていました。

テストで良い成績を取ろうと思ったとき、手法や方法にこだわるのではなく、

・自分は〇〇点を取るんだ!

・友達と遊んだりマンガ読んだりゲームしたりYouTube見たりしたいけど、目標を超えるまでは勉強を優先させるぞ!

・辛くてもまず一旦は続けてみよう!

という強い意志を、まずは持ってください。

そして学習環境学習の量というものに対して、目を向けてみてください。

環境を整え、学習の量を確保することで、学習の質に関してももっとこうした方がいいかなとか次はこうやってみようかなといった自分なりの気付きが生まれるはずです。

中学生・高校生に対して、これだけやっとけば絶対に100%必ず成績が伸びるぞ!という方法があるとしたら私は今頃億万長者になっていると思います。

世の中に、成績が伸びる絶対的な方法は存在しません。

唯一あるとすれば、それは自分自身の経験と気付きから得た方法です。

自己基盤の鍛え方

学習ピラミッドを鍛える上で、最も難しいのが自己基盤を鍛えることです。

自己基盤は自分のモチベーションの源に当たる階層ですが、これを鍛えるのは簡単ではありません。(これを読んでいるあなたも一度は「なぜ勉強するの?しなくて良くない?」と思った経験、ありませんか?)

人間は弱い生き物です。すぐに楽な方、楽な方へと流されてしまいがちです。

 

この自己基盤を鍛えるためには、頑張って努力したら出来た!という経験が必要です。

どんなことでも構いません。例えば、

・単語テストで10点満点を取る

・数学のワークを毎日1ページ終わらせる

という内容でも構いませんし、もっと言えば

・毎日、机の前に10分座る

・毎日、鞄の中を整理する

といったことでも構いません。

今の自分だとできないけれど、ちょっと頑張ったら届きそうという目標を設定し、現状と目標の差分を克服するための努力を実行→成功できたというサイクルを重ねていくことが大事です。

この、やったらできるんじゃないかという希望が最初の一歩。あとは継続と繰り返しです。

 

以上、(私が勝手に言っているだけの)学習ピラミッドについての解説でした。

学習をする上で参考にしていただけたら幸いです。

それではまた次回!お読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

miyazakiのアバター miyazaki 塾長/教育アドバイザー

神奈川県茅ヶ崎市でエクセルシアという個別指導塾を運営しています。「茅ヶ崎で勉強No.1」を目指し、日々奮闘中。生徒・講師の先生たちと話すことはもちろん、読書やゲームも好きです。

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